仏像など5体盗難「仏様に背く行為」 会津坂下、無人の寺標的か

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 会津坂下町沼越の恩乗寺と同町束松の円城寺で、本堂に保管されていた本尊の仏像など計5体が盗まれていたことが25日、関係者への取材で分かった。被害届を受けた会津坂下署は、窃盗事件として関連も含めて捜査している。

 関係者によると、恩乗寺本尊で高さ66センチの阿弥陀如来立像と両脇の菩薩(ぼさつ)像の3体、円城寺では本尊で高さ36センチの阿弥陀如来坐像(ざぞう)と閻魔(えんま)像の2体が盗まれていた。いずれも文化財に指定されていないものの、本尊の2体は数十万~100万円程度の価値があるとみられている。恩乗寺は無住寺で、円城寺も住職が常駐していない兼務寺だった。

 恩乗寺総代によると、22日夕、寺の入り口の鍵が壊され、仏像が盗まれているのを住民が見つけ、翌23日に同署へ届け出た。9月下旬に地区の祭りの片付けで住民が訪れた際、仏像を確認していた。

 また円城寺護持会によると、23日朝、地区の清掃活動で本堂を訪れた住民が、仏像などが盗まれているのに気付き、同署へ届け出た。本堂に連なる庫裏のガラス戸が割られ、足跡が残されていた。17日昼ごろに別の住民が訪れた際、仏像はあったという。

 仏像はいずれも住民が長年にわたって管理してきており、関係者から怒りの声などが上がった。

 円城寺護持会の総代長伊藤雅洋さん(71)は「寺には年越しで地区住民が参拝に訪れる。困ってしまった」と肩を落とした。同寺の住職を兼務する貴徳寺(会津坂下町)の馬場俊輔住職は「仏様に背く行為で、軒下でもいいから仏像を置いていってほしい」と話した。

 恩乗寺の総代長を務める男性(75)は「数百年の歴史でこんなことはなかった。とんでもない話で、すぐに返してほしい」と語気を強めた。

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