土津神社の社殿「戊辰戦争前の姿に」 ご神木活用の御朱印帳で

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土津神社の社殿の復元を目指す禰宜の宮沢さん

 「神社の社殿を戊辰戦争で失われる前の姿に復興したい」。会津藩祖・保科正之を祭る猪苗代町の土津(はにつ)神社は31日から、ご神木を使った御朱印帳を初穂料と引き換えに手渡す。社殿の復興費などに充てる予定で、禰宜(ねぎ)の宮沢重嗣さん(33)は戊辰150年の節目に、復興プロジェクトをスタートさせる。

 昨秋、台風の影響で境内のご神木が倒れた。木は樹齢70年のドイツトウヒで高さ約30メートルの大木だった。宮沢さんはその活用法として、お守りと御朱印帳を考案。御朱印帳には保科家の家紋「九曜」をモデルに、新たなマークをデザインした。既に授与が始まっているお守りと共通で刻まれるのは「敬義」の文字。藩祖が大切にしたとされる「敬内義外」の精神と「困難を乗り越え、新たな価値を生み出していく」という思いが込められている。

 神社には年末年始、町民やスキー客ら約1万5000人が参拝に訪れる。参拝には、神様に祈りを聞いてもらうことと、宣誓して約束する意味があるという。宮沢さんは「御朱印帳は願いと誓いの記録。参拝のたびに、自身の努力の糧にしてもらいたい」と話す。

 宮沢さんは御朱印帳とお守りに新しい夢を込めた。現在の社殿は、戊辰戦争時に焼かれた後、氏子らの協力で再建されたもので「将来、記録に残っている戊辰戦争以前の姿に戻したい。長い時間と資金が必要だが、いつか始めなければ成せない」と第一歩を踏み出す。

 お守りと御朱印帳の初穂料は、倒木で壊れた手水舎と社務所の屋根の修繕、社殿の復興費に充てられる。

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