「Jヴィレッジ」全面再開へ 天然芝ピッチ2面が4月オープン

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 県と運営会社のJヴィレッジが再整備する施設は1997(平成9)年にオープンした。東日本大震災で営業を休止し、一時、東京電力福島第1原発事故に伴う作業員らの対応拠点となった。

 昨年7月に天然芝のピッチや宿泊棟、コンベンションホールなどが先行オープン。9月には全天候型練習場が使えるようになり、再開は施設全体の9割に上る。残る天然芝ピッチ2面はラグビーフィールドとしても使用できる。

 一方で、同施設を会場にした高校生サミットの開催など、県内の団体と連携した交流拠点としての利用も進んでいる。またサッカーやラグビーで使える広い全天候型練習場の特性を生かした小型無人機「ドローン」サミットの開催など、福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想に関する動きも出ており、今後の集客の柱の一つになりそうだ。

 施設は、2020年東京五輪サッカー日本代表の合宿地に決まっており、今年のラグビーW杯(ワールドカップ)ではアルゼンチン代表の公認合宿地の有力候補地となっている。

 日本サッカー協会は、JFAアカデミー福島の帰還を男子は21年度、女子は24年度から始める方針だ。

 職人が守る『最高の芝』

 「シーズンピーク時期の一部再開、そして新シーズンに向けた手入れ、神経をすり減らしてきたが、芝は最高にいい状態だ」。Jヴィレッジターフマネジャーの斉藤健さん(44)は笑顔を見せた。

 天然芝ピッチ8面、全天候型練習場を含む人工芝ピッチ3面をスタッフ4人で管理する。J1クラブチームの芝の手入れをした経験もある斉藤さんだが「一度にこれだけの芝を維持管理するのは至難」と明かす。それでも、試行錯誤を続けながら前に進んできたことで「今年は余裕を持って向き合えるかな」と語る。

 天然芝の総面積は国内最大規模。斉藤さんは「もっと遠慮をせずに(選手には)天然芝で躍動してほしい。一生懸命動き回る姿がやりがいにつながる」と話した。

 昨年入社した七海晶多さん(24)=郡山市出身=は、小学校時代にJヴィレッジでプレーしたという。「利用者が使いやすいように」と常に考えながら作業をする。この最高の舞台を将来、自分の手で維持する日を夢見る。