『新春大漁旗』はためかせ漁船19隻 浪江・請戸漁港で出初め式

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出初め式で大漁旗をなびかせ沖へと向かう漁船=2日午前、浪江町・請戸漁港

 浪江町の請戸漁港で2日、伝統の出初め式が行われた。色鮮やかな大漁旗をはためかせた漁船に乗り込んだ漁師とその家族らが港から約1キロ沖合で船をお神酒で清め、1年間の豊漁と安全、漁業の復興を願った。

 出初め式は、東京電力福島第1原発事故による同町の避難指示が2017(平成29)年3月に帰還困難区域を除いて解除され、漁船が同漁港に戻ったため、昨年に復活。相馬双葉漁協によると、同漁港に係留する船は現在約30隻で、今年は昨年より1隻多い19隻が出港した。新年の風物詩を見ようと大勢の町民らが漁港に集まった。神事の後、午前8時30分ごろ、家族らに見送られながら漁船が次々と列をなして沖合へ進んだ。

 先頭を切って船出した同漁協請戸地区代表で「第11高栄丸」船主の高野一郎さん(71)は「今夏には魚の荷さばき場などを備えた水産業共同利用施設が完成する。本格操業が一日も早くできることを願い、震災前の請戸の活気を取り戻したい」と話した。