『3人娘』地域おこし!リンドウで染め物 理想色求め試行錯誤

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出荷できないリンドウを使いスカーフに生まれ変わらせた地割りんどう娘の(左から)唐橋さん、石山さん、渡部さん

 3人娘が地域おこしに一役買います―。喜多方市高郷町でリンドウを生産する農家3人が、出荷できないリンドウを染料に生まれ変わらせて6次化商品開発を目指している。3人は「地割りんどう娘」と名乗り活動中。染料を使ったスカーフを作っており、近く商品化し、地元観光にも役立てたい考えだ。

 地割りんどう娘は代表の石山勝美さん(73)と渡部文子さん(69)、唐橋やす子さん(62)で構成。3人は減反した田んぼで2013(平成25)年から市の補助金を使い栽培を始めた。喜多方市によると、本年度は約3万3000本出荷した。

 「仏花のイメージを変えてみたい」。リンドウは盆や彼岸など主に夏に生花で出荷される。しかし、3人が生産するリンドウのうち約2割が出荷の条件を満たさなかった。リンドウの再利用と出荷時期以外の仕事を生み出そうと考えた。

 3人の取り組みは始まったばかり。染め物の経験はなく、本などを参考にリンドウを煮詰めて染料にし、染めた繊維が色落ちしないようにしてスカーフを作った。リンドウの染料は染めづらいとされ、石山さんは「まだ理想の色にはなっていない」。花びらだけや、葉や茎などさまざまなパターンで煮詰めると、黄色などの染料が生まれるという。花の量や染め方など生産に向けた課題は多い。

 それでも今回は絹を染めて仕上げた。鮮やかな色合いに仕上がったが3人は「完成度はまだまだ」と苦笑いする。リンドウ生産を支援する市の担当者は「リンドウを使った染め物体験など新しい高郷の観光資源になる可能性もある」と期待する。「いずれは川俣シルクなど、県内の素材を染めてみたい」。3人娘は新たな挑戦に目を輝かせている。

 今回作ったスカーフは希望者に販売する。価格は3000円を予定している。