登山外来医師・大城さん、経験糧に山岳救助 冬山での対応指導

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足首のねんざの対応について教える大城さん(左)

 長野県出身で医師、山岳医療救助機構の代表、大城和恵さん(51)が福島市を訪れ、県警や市消防本部職員らに冬山での救助活動の初期対応や外傷の手当ての仕方などを指導した。

 講習会は、福島市や県警、福島署などで構成される「市山岳遭難対策協議会」が毎年行っている冬山合同救助訓練に先立ち、昨年12月19日に行われた。大城さんは、エベレスト登頂などを達成している山岳登山外来医師でもある。

 長野の山に囲まれて育った大城さん。山に愛着があるからこそ山の怖さも知る。ネパールで高山病の男性に遭遇した際、高山病に対する正しい治療ができなかったといい「しっかり知識を身に付けたかった」と山岳救助の道を志した。苦い経験を踏まえた指導には熱が入る。冬山での救助活動の講演では参加者に「救助者の体を確認するときは、しっかり相手の顔を見て行うのが重要。顔をしかめたり反応で外傷に気付けるときもある」など初期対応のポイントを細かく説明した。

 また、本格化する冬の登山シーズンに向けて「登山者はまず無理をしない。そしてGPSや地図など、自分の位置が確認できるものを最低二つは持って行ってほしい」と準備を呼び掛けた。

 三浦雄一郎さんと南米最高峰に挑戦

 大城さん自身も今月、登山家の三浦雄一郎さんと共に、アルゼンチンとチリ国境にある南米大陸最高峰のアコンカグア(6959メートル)に挑戦。昨年12月の講習会の際に大城さんは「今チームはすごく雰囲気がいい。三浦さんが登頂できるように全力でサポートする」と意気込みを語った。