子ども見守り...息子に『バトンタッチ』 活動半世紀の長尾さん

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大輔さん(左)と共に通学路で子どもたちを見守る長尾さん(右奥)=2018年4月

 本宮市の長尾良夫さん(78)は8日、39年7カ月間務めた交通教育専門員の退任辞令を受けた。本宮地区交通安全協会員としての活動を含め、子どもの見守り活動は半世紀に及ぶ。市役所で行われた辞令交付式で長尾さんは「妻や家族の理解があってこそ続けてこられた。人のために尽くそうという強い信念を持って取り組んできた。今は全てに感謝」と振り返った。

 長尾さんは1979(昭和54)年6月に同専門員に任命された。仕事の傍ら、毎朝通学路に立って児童たちの安全を見守った。また、交通安全教室などの講師も務め、交通安全の大切さを広く訴えてきた。

 「長かった」と振り返る半世紀の間に、うれしいこと、つらいことも多くあった。当時小学生だった子が現在は親となり「私も長尾さんにお世話になったんですよ」と声を掛けられることがある。「しっかりと、世代がつながっているんだなとうれしく思う」と笑みを浮かべる。一方で、つらかった思い出には、80年の大雪で鉄塔が倒れて旧本宮町内が停電した際、みぞれの中で数時間にわたり交通整理を行ったことを挙げた。

 息子で自営業の大輔さん(43)が昨年4月から長尾さんと同じ専門員に就き、長尾家でも見守りの"バトン"は引き継がれている。大輔さんは「長い間、本当にお疲れさまでしたと伝えたい。そして、父の志を受け継ぎたい」と話した。