笑顔の授業「素晴らしい」 ルワンダ教員、母国の教育改革へ決意

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福島市の清明小で始業式や授業を見学し、児童と交流を深めるプロッシーさん(左)

 福島県中島村の中島幼稚園で研修していたルワンダの女性教員ハテゲカ・ルイズ・プロッシーさん(30)は8日、福島市の清明小で始業式や授業を見学した。「日本と同じ教育環境ではないからこそ、教師が工夫し努力し続けることが必要」と実感。本県での学びと経験を糧にし、母国の教育改革に身をささげる決意だ。

 プロッシーさんは、ルワンダの首都キガリ市にある私立ウムチョムイーザ学園で幼稚園のクラスを受け持っている。研修実現のきっかけは、同国出身の永遠瑠(とわり)マリールイズさん(53)が理事長を務めるNPO法人ルワンダの教育を考える会(福島市)。同会は、国際協力機構(JICA)二本松の委託で学園を支援しており、一昨年10月、JICA二本松のルワンダ視察に同行した福島民友新聞社の高崎慎也棚倉支局長が、マリールイズさんの依頼でプロッシーさんを加藤幸一村長に紹介したことだった。

 アフリカ中部に位置するルワンダでは1994年、100日間で100万人が犠牲となる虐殺が起きた。その後、「アフリカの奇跡」と呼ばれる経済成長を遂げたが、教育現場ではいまだに一人一人の教科書が確保できないほか、教員の不足も顕著で、十分な環境が整っていないという。

 だからこそプロッシーさんは「子どもの成長は教育現場にある。ルワンダの笑顔を守るためにも、教育の質を向上させたい」と力強い。8日の授業見学では、清明小が教育のテーマに据える「笑顔」に共感した様子で児童と教員の交流に目を細めていた。子どもたちが始業式や授業で先生らの話を真剣に聞く姿を見て「素晴らしい。教育の一つとしてルワンダでも取り入れたい」と言葉を弾ませた。

 プロッシーさんは今後、都内の幼稚園を視察し、11日に帰国するという。

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