新成人、8年越しの「卒業式」 震災で中止...平二小・当時の児童

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8年越しの卒業式を実現した新成人の卒業生と恩師ら

 2011(平成23)年3月の東日本大震災により卒業式が中止となった、福島県いわき市の平二小の卒業生が12日、成人式を前に同校体育館で8年越しの卒業式を行った。代表であいさつした馬目夏子さん(20)は「卒業式の思い出を成人式前に『できなかった』から『できた』に塗り替えられた」と晴れ晴れとした表情で語った。

 震災当時、市民の避難状況などから開催困難と判断したいわき市教委が小学校の卒業式中止を通知し、卒業生はそれぞれ個別に証書を受けた。

 8年越しの卒業式は、渡辺壮さん(20)ら卒業生4人が「成人式前に必ず卒業式をやろう」と、昨夏から計画し、学校や保護者の協力なども得て実現した。

 式には卒業生4クラス102人のうち48人が出席。担任教諭や保護者会長ら当時の顔触れが見守る中進められ、一人一人の名前が呼ばれた後、後藤幸一現校長から小林遼太郎さん(20)らクラス代表に卒業証書が手渡された。各担任教諭が当時の思い出などを振り返り、教え子の成長を喜んだ。

 震災当日の11年3月11日は、体育館で卒業を祝う会を開いている最中に地震に見舞われた。卒業式の中止が決まり、学校に荷物を取りに来た時から渡辺さんは友人と「必ず卒業式を」との思いを抱き続けてきた。渡辺さんは「行動を起こす勇気があればできると分かった。これからは大人として社会や地域に貢献できる人間になりたい」と胸を張った。

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