創造でシニア世代豊かに 最高齢プログラマー・若宮さん持論語る

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創造的に生きることの大切さを語る若宮さん

 大人のための社会学習塾「會津熱中塾」(新城猪之吉塾長)のオープンキャンパスは12日、会津若松市の会津大で開かれ、83歳で世界各地を飛び回るプログラマー若宮正子さん(神奈川県藤沢市)が講演した。若宮さんは「創造することこそ人工知能にはできない最も人間的な活動」と、歩みを止めず前に進み続ける自身の人生を語った。

 若宮さんは60歳から独学でパソコンを学び、81歳だった2016(平成28)年秋からiPhoneアプリの開発を始めた。17年2月にゲームアプリ「hinadan」をリリース。アップルの世界開発者会議「WWDC2017」に特別招待され、ティム・クックCEO(最高経営責任者)から「最高齢プログラマー」と紹介されたことで一躍注目を集めた。

 塾生や体験受講者を前に若宮さんは「私はパソコンのおかげで翼を得た。その翼は私を家という狭い空間から広い世界へと連れて行ってくれた」と語り、「スマートフォンやタブレットを使うシニアは増えているが、シニアが楽しめるゲームアプリはほとんどない」と、hinadan開発の動機を述べた。

 若宮さんは「60歳を過ぎると蓄積が花を咲かせて面白くなる」「絶えず自分をバージョンアップし、持てる物を生かして使い切りましょう」とメッセージも送り、「高齢になると失う物も多いが、それを補うものを新たにゲットすればいい」と持論を語った。

 ARM社長の内海弦さんは「進化するIT(情報技術)/IoT(モノのインターネット)技術を身近に理解してもらえる鉄道模型のお話」と題して語った。

 同塾は「もういちど7歳の目で世界を...」がコンセプト。「もう一度学びたい」と思う大人向けに、全国の教諭陣を招き講義を行っている。現在は4期生が学んでいる。