冒険支えた立役者紹介 北極海単独徒歩横断の大場満郎さん講演

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北極海単独徒歩横断などについて話した大場さん

 世界で初めて北極海単独徒歩横断に成功した山形県の冒険家大場満郎さん(66)の講演会が12日、福島県いわき市平のいわき万本桜事務局で開かれ、大場さんが横断成功の裏に隠れた立役者の存在など当時を振り返った。

 大場さんは、ノンフィクション作家の川内有緒(ありお)さんが執筆したいわき市のいわき回廊美術館に思いを込めた男たちの挑戦と足跡をたどった「空をゆく巨人」(集英社)に登場する。今回、同書で中心人物の志賀忠重さんとの縁などを含め講演した。

 大場さんは1997(平成9)年の4度目の横断挑戦を前に出会い、ベースマネジャーとして成功につながる大役をこなした志賀さんとの関わりを紹介。当時の冒険を「楽しくて仕方なかった」という大場さんは「志賀さんは安心させることしか言わなかった」と自身の精神状態を見極め冷静な判断で下した支援に感謝した。

 122日目にゴールした時には「諦めないで良かった。安堵(あんど)感しかなかった」という。

 また、「高い目標を持つのはいいが、達成できない時にイライラして逆効果だった」と話し、対処法として「太陽に土下座して心を落ち着かせた」「自分の影が一番の友だちだった」などと当時の精神状態を思い返し、笑いを誘った。