【見えた頂点!尚志サッカー全国3位】連係取れた攻撃生む

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7年ぶり2度目の3位に輝いた尚志イレブン。守備意識の高さが躍進の鍵になった

 高い守備意識、原動力 名将も認める実力

 「尚志は全員の守備意識が高い。スペースを消されてボールを持たされている感じがした」。3回戦、2―1で競り勝った強豪、前橋育英監督の山田耕介は尚志の守備をたたえた。多くのJリーガーを輩出してきた前大会優勝校の名将も認めた守備意識の高さ。2度目の4強進出の原動力となった。

 「いい守備がいい攻撃を生む」。センターバックの黒沢誓哉(3年)をはじめ守備陣の誰もが口にしてきた言葉だ。その守備力強化のために毎日の練習で行ってきたのが選手同士の8対8。守備の連係が重要となるMF4人とDF4人のバランスをどのように取るか。何度も何度も繰り返し、その連係をひたすら高めてきた。

 「パスサッカーは武器であり、弱みにもなる。相手にやりたいことをやらせない守備が重要」と、流通経済大柏高コーチ時代に日本一も経験した尚志コーチの小室雅弘は明かす。全国の強豪相手にも簡単には得点を許さない守備の土台があったからこそ、連動性の高い攻撃的なパスサッカーがより輝きを放った。

 悔やまれるのは3失点を喫した準決勝。14日の決勝でも勝負強さを見せつけた青森山田は、ゴール前の一瞬の隙を見逃さなかった。1失点目はDFの間をドリブルで抜かれ、PKを献上。3点目はクリアを誤った結果だった。いずれも勝ち上がりを支えてきた守備の意識が緩んだ瞬間を突かれた。

 決勝進出こそならなかったが、高い守備意識と攻撃力が連動した尚志サッカーは多くのファンに鮮烈な印象を残した。(敬称略)