東京五輪へ新品種「ダリア」開発 塙町、赤と金色...メダル象徴

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畑を耕し、新品種栽培の準備を進める(左から)有村さん、川村さん。同じく地域おこし協力隊員の原沙織さん(右)

 塙町は、2020年東京五輪・パラリンピックのメダリストらに贈られる花などに町の花「ダリア」を採用してもらおうと、金メダルをモチーフにした新品種を開発した。鮮やかな赤と金色の花びらが特徴で、ダリアを通じて東日本大震災からの復興支援への感謝を世界に示すとともに、町の魅力の発信につなげたい考えだ。

 塙町は、東京五輪・パラリンピックへのダリアの採用を目指し、昨年11月に東京都で開かれた五輪に向けたシンポジウムに参加するなどPR活動を展開している。町によると、新品種は秋田県の協力農園で開発。20年に15万本を出荷できる体制の確立を目指し、今年から同町で栽培を始め、花の特性や栽培技術を研究する。

 3月に苗を植え、6月には花が咲く予定という。花の実物は6月の開花に合わせて公表する方針だ。

 町のダリアは昨年7月から中国・北京に輸出が始まり、半年で約1万本を売り上げた。町によると、秋田県など国内のほかの産地に比べ、採花から搬入までの期間が短く、鮮度が良いことが人気の秘訣(ひけつ)になっているとみられる。

 町は「中国の富裕層は、花などの嗜好(しこう)品に日本以上にお金をかけている」と指摘。「東京五輪をきっかけにダリアの魅力を広め、輸出拡大につなげたい」と意気込む。町はダリアの増産に向け、農業法人の設立も視野に入れており、ダリアの人気が高まれば地域の雇用拡大にもつながると期待される。

 町内の畑では、町の地域おこし協力隊員らが畑を耕し、新品種の栽培に向けた準備を進める。隊員の川村空也さん(32)は「東京五輪と言われても実感は湧かないが、それに少しでも携われるのはうれしい」、有村明希子さん(25)は「ダリアは素晴らしい花。塙町産に限らず、多くの人に良さが伝われば」と話した。