【見えた頂点!尚志サッカー全国3位】福島県に刺激『打倒尚志』

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主将にFW染野が就き、スタートを切った尚志の新チーム。新たな全国制覇への挑戦が始まった

 決勝で青森山田が優勝を決めた14日。「本当だったら自分たちがいたかもしれない舞台。学校にいる悔しさはある」。県勢初の得点王に輝いた、17歳以下日本代表のFW染野唯月(いつき)(2年)は語った。悔しさを味わったエースを新主将に指名し、新チームは始動。「経験をしっかり伝え、責任を持って引っ張っていきたい。来年は先輩たちを超える」と染野は覚悟をにじませた。

 12日に埼玉スタジアムで行われた準決勝。スタンドには応援に駆け付けた県内13校の高校サッカー部員たちの姿があった。青森山田との激闘を観戦した部員たちは「刺激になった」と、「打倒尚志」に向けて意識を高めた。昨年の選手権県大会決勝で尚志に敗れた学法石川監督の稲田正信は「素直にすごいと思ったが、悔しい気持ちもあった」と振り返り、「発奮材料にして、自分たちがこの舞台でできるように成長したい」と新たに始まる戦いを見据えた。

 尚志は今春、J1のユースチームなども参加する18歳以下年代で最高峰の高円宮杯JFAプレミアリーグに参入する。尚志監督の仲村浩二は「ハイレベルなリーグ」と称し、「日本代表クラスの選手や国内トップレベルのチームが福島で試合をする。それを直接見ることで、サッカー少年にもいい影響を与えるはず」と県全体の底上げにも期待する。

 県サッカー協会長の小池征は「県勢の全国制覇に一歩近づいた。尚志以外の高校が出場しても同じように全国で戦えるよう、この活躍を通過点にさらなるレベルアップにつなげたい」と話す。

 決勝の扉に手を掛け、県内で頭一つ抜け出た存在となった尚志、そしてそれを追う各校。尚志をけん引役に県内高校サッカー全体のレベルが上がれば、県勢初の決勝進出、全国制覇への視界が開けてくる。
(敬称略)