少雪はありがたいけど...「困った」 会津の観光業や除雪関係者

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店頭に陳列された除雪用品。まとまった雪が降らず売り上げは伸び悩む=ダイユーエイト西若松店

 会津若松市など会津地方の一部で例年になく雪が少ない。福島地方気象台によると、観測地点のある同市の昨年12月の最深積雪は13センチで、一昨年12月の55センチの4分の1に満たない。毎年雪に悩まされる会津の人にとって雪が少ないのはありがたい話だが、雪を冬の観光の売りにする観光関係者や除雪作業を担う建設業者は当てが外れた格好だ。

 市は今季、除雪車を1台増やした267台態勢で冬に備えた。昨季は1月だけで8日あった「全車出動」が、今季は17日までにゼロ。市の担当者は「今後の天候次第だが、このまま推移すれば昨年度9億6900万円に上った除雪業務の委託経費を大幅に抑えられる」と話す。

 除雪業務を請け負っている建設会社の心境は複雑だ。ある会社の役員は「今年は除雪の仕事がゼロに等しい」と説明。除雪機械を借りている業者もあり「リース代ばかりがかさむ。今後も除雪の要請がなければ死活問題だ」と嘆いた。

 同市の芦ノ牧温泉街近くにある雪の遊び場「スノーパーク」。芦ノ牧温泉観光協会は20日のオープンに向けた準備を進めているものの、雪が少なく厳しい状況という。担当者は「人工降雪機もなく自然の雪に頼らざるを得ない。雪を楽しみにしている外国人旅行者のためにも何とかしたい」と空を見上げた。

 寒気の入りで積雪差

 同市などで雪が少ない状況について、福島地方気象台の担当者は「寒気の入り方によって積雪に差が出ている」と説明する。今後、平年並みに戻る可能性もあり、注意も必要だ。会津若松市のダイユーエイト西若松店では、除雪用品全体の売り上げが前年の5割程度にとどまる。吉井祐一店長(39)は「これからに備え、2月中旬までは在庫を確保したい」と話した。