会津慶山焼で壁面アート 今春開所の会津若松・ICTオフィス

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曲山社長(右)の指導で粘土を切り取る参加者ら(後方は完成イメージ)

 今春の開所を目指し会津若松市東栄町の旧JT会津営業所跡地に整備が進むICTオフィスエリア「スマートシティAiCT(アイクト)」のオフィス棟1階に入居する総合コンサルティング大手アクセンチュアの社員、家族ら約30人が18日、フロア南側に設置する壁面アートの制作に取り組んだ。長い伝統を受け継ぐ会津慶山焼の粘土と釉薬で焼くタイル163枚で雄大な磐梯山の姿を再現するプロジェクト。開所前に完成予定。

 会津慶山焼は1592(文禄元)年、会津若松の礎を築いた領主・蒲生氏郷が黒川城(若松城の前身)の屋根瓦をふく際に、陶工を招いたのが発祥とされる。戦後途絶えたが、同市のやま陶(曲山輝一社長)が復興させ、現在は湯飲みや茶器、花器などを焼いている。

 「デジタル技術を活用し新しいことに挑戦する」「先駆的な取り組みを会津から全国に発信する」というアクセンチュアの理念の象徴として壁面アートへの取り組みが決まった。

 3回の作業でタイルを型紙の形に切り取った後、伝統の「灰釉」で4色に焼き、壁面に設置する。163枚のタイルで浮かび上がる磐梯山の姿は横幅8メートル、高さ1.5メートルになる予定。

 18日の作業では、参加者らが曲山社長やスタッフから「空気を入れない」などの指導を受けて粘土を切った。沖縄県出身の男性中山裕介さん(25)は「パソコンばかり触っている生活なので粘土が気持ちいい。6年間会津にいるが、伝統文化に触れる機会がなかったので新しい発見があった」と完成を楽しみにしていた。