「左四つで負けない」 若元春が幕下全勝V、弟に追い付いた

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 大相撲初場所で幕下全勝優勝を果たし、十両昇進を確実にした若元春(25)=本名大波港(みなと)、福島市出身、荒汐部屋。「十両力士としてやっとスタートが切れる。左四つでしっかり組んだら、誰にも負けない相撲を取りたい」と気迫十分に意気込みを語った。約20年ぶりの福島県出身の兄弟関取誕生に県内の関係者からも期待の声が上がる。

 25日の全勝対決。東幕下53枚目の栃登(春日野部屋)を強烈な左おっつけから一気に攻めて押し出した。2011年九州場所で初土俵を踏み約7年。東十両5枚目で弟の若隆景(24)=本名渥(あつし)、東洋大卒=に続く十両昇進を勝ち取った。「1場所で落ちないように頑張る」と気を引き締めた。

 「焦りもあったが、やっと(弟と)明け荷を並べることができる」と若元春。一方、支度部屋で兄の勝利を知った若隆景は「いい相撲を見て気合が入った。負けてられない」と闘志を燃やし、この日の取り組みを勝利で飾った。

 関係者からは期待の声が上がる。若元春の母校、学法福島高相撲部顧問の二瓶顕人教諭(33)は「今場所はまわしを取りながら攻める理想の取り口だった。若隆景と刺激し合いながら番付を上げてほしい」と願った。県相撲連盟の坂内和彦会長(65)は「着実に力をつけていると感じた」と優勝を喜び、「兄弟関取として本県の希望となって県民に元気を与えて」と期待を込めた。

 「今場所は安定した相撲が取れていた。100点満点」。父で元力士の大波政志さん(51)は次男の出世を喜ぶ。「さらに体を大きくして番付を上げてほしい。父としては史上初の3兄弟関取の実現を見たい」と語った。25日夕には本人から電話で優勝の報告があり、「さらに体を大きくする」と語っていたという。

 関係者によると、3月上旬には福島市で若元春の十両昇進祝賀会が予定されているという。