香港便の運航再開目指す 内堀知事、観光客拡大に向け意欲

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 福島県は新年度、香港からの観光客の拡大に向け、福島空港と香港を結ぶチャーター便の運航再開を目指す。現地の航空会社や旅行会社への働き掛けや情報発信を強化する。内堀雅雄知事は28日の記者会見で「風評を取り除くには来てもらうことが一番効果がある」と語り、県産食品の輸入規制緩和にもつなげるため、2009(平成21)年度から途絶えているチャーター便の運航再開に意欲を示した。

 観光庁の宿泊統計によると、昨年1~10月の香港からの来県宿泊者数は2670人泊で、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故前の10年同時期の2540人泊を上回り、過去9年間で最多を記録した。17年の1050人泊に比べ、約2.5倍となった。

 しかし香港から福島空港へのチャーター便は計55便が運航され、8015人が利用した08年度を最後に途絶えている。また、内堀知事は24~26日に香港を訪れ、輸入規制緩和を政府要人らに働き掛けたが、現地に根深く残る風評の実態もあらためて浮き彫りになった。このため県は、香港からの観光客の急増を追い風にチャーター便の運航再開を実現し、本県の現状を直接知ってもらう機会を増やして風評の払拭(ふっしょく)も図る。

 県は航空会社などへの働き掛けを強化するほか、情報発信強化の取り組みとして、本県の観光情報を香港などで使われる「繁体字」で発信する取り組みも拡大する。香港からの観光客には三島町のJR只見線・第一只見川橋梁(きょうりょう)や会津若松市の鶴ケ城など会津を代表する観光地が人気を集めており、県はこうしたデータを基に観光ルートの構築や情報発信についても検討する見通し。