「小高の皆さんへ恩返し」 松菱商事、ガソリンスタンド3月再開

福島県南相馬市でガソリンスタンド(GS)などを経営するマツモトグループの松菱商事は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故後、休業している同市小高区のGSを3月に再開する。同市によると、小高区内でのGS再開は3店舗目。松本卓真社長は「小高の皆さんへの恩返しと復興に貢献できれば」と話している。
同社のGSは「小高の玄関口」といわれる小高区大井の国道6号沿いに1972(昭和47)年9月に「三菱石油小高サービスステーション(SS)」として開所。一時はコンビニやコインランドリーを併設し、地域住民に親しまれてきた。
小高SSは震災の津波で浸水して全壊し、原発事故などで長らく休業を余儀なくされた。これまでに地域住民から営業再開を待ち望む多くの声が寄せられ、松本社長が再オープンを決断した。
新GSは敷地面積約1500平方メートルで、完全セルフの「ENEOSセルフ小高SS」としてオープンする。スタッフ常時2人体制で、車に給油する計量機4台を設置する。
3月5日の再開に向け、新店舗の建設が進む中、大谷順之店長は「小高のにぎわい創出の一助となるよう、入りやすく、明るく活気のあるスタンドにしたい」と意気込む。松本社長は「地域になくてはならないインフラ施設として、20年、30年と住民に愛される店舗にしたい」と話し、新店舗の正社員、スタッフを募集している。営業時間は午前7時~午後7時、日曜定休。
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