ハポン!ハポン!コスキンの夢舞台で歓迎 川俣の中高生ら感激

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浴衣姿でアルゼンチン国旗の小旗を揺らして観衆を盛り上げた川俣町の子どもたち

 「ハポン(日本)! ハポン!」。フォルクローレ音楽祭「コスキンフェスティバル」視察のため、アルゼンチン・コスキン市を訪れている川俣町の派遣団は27日午後(日本時間28日午前)、同音楽祭メインステージに登壇した。派遣団の中学生や高校生が浴衣姿で登場すると約1万人の観衆が立ち上がって出迎えた。

 「(ステージに)上がれるとは思っていなかったので感謝したい」。生徒(16)は喜びをかみしめた。同音楽祭のステージは、フォルクローレ演奏家の夢舞台とされる。通常は子どもが立つことも許されない厳格な場所。特別に許可を受け、派遣団全員がステージに立った。地球の真裏でフォルクローレを楽しむ仲間への粋な計らいだった。

 「たくさんの人が歓迎してくれて感激した」と生徒。「いつかはこういうステージでケーナを演奏してみたい」と"フォルクローレの聖地"で夢を膨らませた。

 ステージでは派遣団の佐藤金正町長が、同町の音楽祭「コスキン・エン・ハポン」の発展に貢献したとしてガブリエル・ホセ・ムッソ市長に感謝状と川俣シルクのポケットチーフを贈った。

 ケーナの響くまちづくり実行委の斎藤寛幸会長は、派遣団の現地滞在を支援した日系2世のガブリエル・水溜さんと、ムッソ市長に法被を手渡した。市からは佐藤町長と斎藤会長にポンチョが贈られた。約30年前に同町を訪れたミゲル・アンヘル・サンチェス元市長も登壇した。

 ◆同世代の子どもと交流

 音楽祭メインステージへの登壇に先立ち、派遣団は27日午前(日本時間27日午後)、市内の病院を訪問し、病院の「サロン」に通う幼児や中学、高校生世代と交流した。派遣団は同世代の子どもたちと国境を超えた友情を育んだ。

 派遣団の子どもたちは前回の派遣の際に行った交流で好評だったという折り紙に加え、正月遊びの福笑いを持参。日本文化を紹介した。

 初めは言葉の壁が高く遠慮気味だった両方の子どもたちだったが、時間がたつと自然と距離が縮まっていた。最後は音楽とダンスで交流、音楽に国境がないことを体現した。川俣中1年の生徒(13)は「スペイン語が上手に話せずにうまく交流できるか不安だったけど、折り紙を通じて距離が縮まり、仲良くなれた」と充実した表情を見せた。