福島県「自殺者」3年ぶり増 自殺率...全国ワースト5位に低迷

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 2017(平成29)年の1年間に自殺した県民は前年比30人増の378人で、14年以来、3年ぶりに増加に転じたことが30日、厚生労働省の人口動態統計(確定値)で分かった。人口10万人当たりの自殺率は20.2で前年より1.8ポイント悪化し、全国ではワースト5位に低迷している。

 同日、県庁で開かれた県自殺対策推進協議会で県が報告した。現段階で増加した詳しい要因は分かっておらず、県が今後、分析する。県によると、全国的には自殺の動機として健康問題や家庭問題、経済生活問題が上位を占めるという。

 統計によると、自殺した県民378人の内訳は男性254人、女性124人。男性が前年と同数だったのに対し、女性が30人増加した。自殺率は全国の16.4より3.8ポイント高く、全国の自殺率を上回る状況が続いている。県民の自殺者数は06年の618人がピークで、09年の591人以降、減少傾向が続いていた。

 警察庁集計では18年も増加傾向

 自殺者数については、警察庁が2018年の集計(速報値)を発表している。本県の自殺者は387人で、東北では宮城県の393人に次いで2番目に多く、前年比で唯一、自殺者数が増加した。人口10万人当たりの自殺率は20.6で都道府県別では7番目に高い。

 厚生労働省の人口動態統計が日本人を対象としているのに対し、警察庁の集計は外国人を含めた総人口を対象とする。また人口動態統計は、住所地を基準に死亡時点で計上されるが、警察庁の集計は、発見地を基準に発見時点で計上されるなどの違いがある。