第1原発2号機「線量」最大値148ミリシーベルト 建屋最上階

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 東京電力は31日、福島第1原発2号機の原子炉建屋最上階「オペレーティングフロア」で実施した空間放射線量の測定結果(速報値)を公表した。最大値は毎時148ミリシーベルトで、2012(平成24)年調査時点の最大値・毎時880ミリシーベルトから6分の1程度になった。東電は調査結果が2号機の使用済み核燃料の搬出に向けた計画立案の進展につながるとし、フロア内の除染や遮蔽(しゃへい)措置などの検討を進める。

 今回の調査で最大値が測定されたのは、格納容器上部にあるコンクリート製のふた「ウェルプラグ」の上部で、12年調査時点で最大値を測定した場所に近い。東電は自然減衰や建屋上部から流入した雨水によって放射性物質が建屋地下に流れたこと、フロア内の機材を片付けたことが低減の要因と推定している。

 記者会見した福島第1廃炉推進カンパニーの小野明最高責任者は「個人的には(想定より)線量が下がっているという印象だが、詳しい分析が必要」と指摘。3号機の使用済み核燃料搬出を巡って装置の不具合が相次いだ経緯を踏まえ「人がアクセスしないといけない場合もある。そのため空間放射線量低減の目安として毎時1ミリシーベルト以下を目指す」と語った。廃炉工程表では2号機の使用済み核燃料搬出は23年度の開始を目指すが、小野氏は「まずは作業安全の確保が大事」と述べるにとどめた。

 調査は昨年11~12月に行われ、遠隔操作ロボットで床面から高さ1.5メートルの85地点を測定。ウェルプラグ上部が毎時79~148ミリシーベルトだったのに対し、それ以外の地点は毎時14~94ミリシーベルトと比較的低いため、東電は主な線源はウェルプラグと推定している。