『配送ロボ』災害公営住宅に無人集配! 南相馬で日本郵便実験

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荷物を配送する自動走行ロボット=南相馬市・災害公営住宅

 日本郵便は31日、南相馬市の災害公営住宅と浪江町の自動車学校で、自動走行ロボットを使い荷物を集配する実証実験を行った。実験は一昨年12月に続き2回目。町中や集合住宅を想定した従来よりも現実に即した環境でロボットが適正に動くかを検証、無人集配に向けた課題を探った。

 2輪型、4輪型の2種類のロボットを使い、配達先や障害物の有無など実験場所の環境を認識させた。

 集合住宅での個別配送を想定した災害公営住宅での実験では、郵便局でコメやビールなど5キロの荷物を積んだロボットが傾斜7度のスロープを上り、配達先の玄関前に無事到着した。配達情報を受信した受取人役の関係者がスマートフォンをかざしてロボットの扉を開け、中にある荷物を受け取った。

 浪江の自校では横断歩道を渡る

 敷地内を仮想の町と見立てたふたば自動車学校での実験では、ロボットが個人宅2軒を回った。ロボットは飛び出した歩行者をセンサーで感知して停止したほか、信号待ちで自動車が止まったのを確認、歩行者と一緒に横断歩道を渡った。

 受取人役をした女性(78)=南相馬市=は「重い荷物を届けてくれるのは助かる。個人差はあると思うが、スマートフォンを使った個人認証は便利」と笑顔だった。

 公道を走るための法整備など課題は多いが、日本郵便の畑勝則郵便・物流事業企画部長(60)は「実験は成功した。配送ロボットはドローン(小型無人機)に比べて積載量が多く小回りが利くため、都市部の高層ビルやマンションでの活用が近いだろう。公道での配送も将来的に実現させたい」と満足そうに話した。