いわきに贈る「愛の唄」 作曲の坂本つとむさん、児童と披露へ

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菊田小の児童と「愛の唄」を歌う坂本さん(中央)

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興へと歩み、いわき市の将来を担う子どもたちを応援する歌「愛の唄」が誕生した。作曲したミュージシャン坂本つとむさん(56)=東京都=は、同市で10日に開かれるいわきサンシャインマラソンに出場後、菊田小(いわき市)の児童と歌を初披露する。

 「さみしいこと、悲しいこと、いろいろなことがある。そんなときにこの歌を歌って元気を出してほしい」。菊田小で1月29日に行われた4年生80人との音楽活動の後、坂本さんは曲に込めた思いを明かした。

 「愛の唄」は昨年12月に、自由に、元気に歌い、友達や家族との絆を育むことができる歌をいわきの子どもたちに贈りたいと制作された。歌手五木ひろしさんの「ななかまど」などで知られる作詞家川英雄さんが歌詞を付けた。

 菊田小での音楽活動では「ファイト! ファイト! 愛の唄届けよう」と元気な歌声が体育館に響いた。児童(4年)は「みんなで一緒に声を合わせて歌ったり、手を振ったりする一体感が楽しい」と笑顔。昨年12月の活動では、坂本さんが発声のポイントなどを指導した。児童は「歌が少しうまくなったかな」とはにかんだ。

 坂本さんがいわきの子どもたちと関わるようになったきっかけは2014(平成26)年に菊田小など市内の4小学校で行った慰問ライブ。そこで子どもたちから、地元の自慢の一つにサンシャインマラソンがあることを聞いた。いわきが誇るサンシャインマラソンを5回走り、子どもたちとステージで歌う―そんな約束を交わした。

 坂本さんはその後、15年の第6回大会から4回連続でサンシャインマラソンに出場。今回は約束の5回目となる。さらに、いわきの子どもたちと一緒に歌うというもう一つの約束を、いわきの子どもたちに贈る「愛の唄」で果たす。

 サンシャインマラソン当日は、午後3時ごろから小名浜港アクアマリンパークのステージに登場する。菊田小の児童は希望者が参加する。同校での音楽活動やマラソンの様子は、3月からWOWOWの番組で放送される予定。

 児童との音楽活動を通し「感動した。愛の唄を作ってよかった」と目を細める坂本さん。「多くの子どもたちにこの歌を歌ってもらいたい」と願う。