常磐道・新IC開通...ならは3月21日、大熊は3月31日で調整

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 常磐道で整備中の新しいインターチェンジ(IC)のうち、楢葉町のならはスマートICが3月21日、大熊町の大熊ICは同31日にそれぞれ利用を開始する方向で東日本高速道路(ネクスコ東日本)と地元町などが最終調整していることが7日、分かった。

 帰還した住民や避難先から訪れる住民、復興関連事業者らの利便性が高まり、復興の加速化にもつながりそうだ。

 ならはスマートICは、既存のならはパーキングエリア(PA)を活用した自動料金収受システム(ETC)専用IC。ETC搭載車であれば上下線ともに24時間、全ての車種が利用できる。広野ICの北側5.3キロ、常磐富岡ICの南側11.1キロに位置する。

 大熊ICは常磐富岡ICの4キロ北側で、大熊町野上で町道とつながる。町は東京電力福島第1原発事故で全町避難が続くが、復興拠点の大川原地区で5月から役場新庁舎が業務を始め、一部地域の避難指示が解除される見通しで、IC完成により新たなまちづくりの可能性が広がる。

 常磐道では、双葉町の双葉IC(仮称)が2020年3月に利用を開始する計画。南相馬市小高区では小高スマートICが事業化の前段となる「準備段階調査」に採択された。このうち双葉ICは浪江町の浪江ICの5キロ南側に造られ、双葉町寺沢で町道と接続。大熊、双葉両町には第1原発があり、県内の除染で出た汚染土壌などを一時保管する中間貯蔵施設も整備が進む。大熊、双葉両ICの追加で、廃炉作業や中間貯蔵施設への運搬の円滑化が見込まれる。

 浜通りを南北に貫く常磐道は、幹線道の国道6号を補う機能を持つ。救急搬送や緊急時の避難路、被災地への交流人口の拡大、企業誘致にも活用され、福島・国際研究産業都市(イノベーション・コースト)構想を後押しする波及効果も期待される。