「震災記録施設」20年夏開館へ 福島県民の姿や感謝の思い発信

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双葉町中野に建設されるアーカイブ拠点施設の内観イメージ

 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被害と教訓などを後世や国内外に伝える県の「アーカイブ拠点施設(震災記録施設)」の起工式が9日、避難指示解除準備区域となっている双葉町中野の現地で行われた。東京五輪・パラリンピックが開かれる2020年夏ごろの開館を目指し、今月下旬に着工する。

 鈴木正晃副知事は「震災と原子力災害の記憶と記録を後世に伝えるとともに、復興へ力強く歩む県民の姿や多くの支援に対する感謝の思いを発信する施設としたい」と式辞。伊沢史朗町長は「隣接する復興祈念公園と合わせ復興の象徴的な存在となり、多くの方が行き交う場となることを期待する」と祝辞を述べた。

 安全祈願祭では鈴木副知事、浜田昌良復興副大臣、吉田栄光県議会議長、伊沢町長、岩本久人双葉町議会副議長らがくわ入れをした。

 施設は地上3階建て、延べ床面積は5256平方メートル。震災と原発事故前の暮らしや発災当時の状況、復興への取り組みなどに関する写真や映像、資料を展示する。体験や教訓などを伝える「語り部」が活動する場も設ける。県は昨年12月末現在、浜通りを中心とする県内各地から約15万9000点の資料を収集した。

 施設周辺には復興祈念公園や双葉町産業交流センターが整備される。同町は中野地区の避難指示について、20年3月末ごろまでの解除を目指している。

 起工式には福島民友新聞社から小野広司編集局長が出席した。