わずか20センチ差...「奇跡が起きた」 室屋がエアレース開幕V

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記者会見で「会心の勝利だ」と開幕戦を振り返った室屋=9日午後6時50分(日本時間同日午後11時50分)ごろ、UAE・アブダビ

 レース専用飛行機の国際大会「レッドブル・エアレース・チャンピオンシップ」の今季開幕戦となるアブダビ大会で優勝した室屋義秀(46)=福島市=は「安定したレースで会心の勝利」と晴れやかな表情を見せた。決勝が行われた9日、表彰式後の記者会見で語った。

 優勝を争う「ファイナル4」の室屋のフライト順は2番目だったが、1番目の選手が棄権したため順番が繰り上がった。それでも焦らずに完璧なフライトを披露。続くマイケル・グーリアン(米国)は2周目で伸び悩み3位。最後のマルティン・ソンカ(チェコ)は途中まで室屋をリードしたが最後に失速。室屋が1000分の3秒差、距離にして約20センチの僅差で勝った。

 室屋は「僕もぎりぎりを攻めて危うかった。一番難しいところで一番よくできた」と述べ、紙一重の勝利だったことを強調した。

 アブダビ大会でパイロットたちを苦しめたのが、直線で速度が上がり急激なカーブとなるゲート7(2周目は14)。「オーバーG」(重力加速度の規定超過)でペナルティーをもらうケースが相次いだ。背景には今季からオーバーGのルールが変更され、ペナルティーが軽くなって積極的な攻めができる半面、オーバーGしやすくなった。室屋は絶妙な調整技術が持ち味のため安定した飛行ができた。「メンバーのおかげだ」とチーム力を勝因に挙げた。

 室屋は2018年シーズン、世界の頂点に立ち続ける難しさを味わった。「昨季の苦しみがあったから新たな気持ちになれた」と振り返り「僕は代表して飛んでいるだけ。開幕戦はチーム福島、チーム日本の勝利。みんなの力で(ソンカの)20センチ前に出る奇跡が起きた」と総括した。

 エアレースは世界各地で行われる全8戦で年間総合王者を争う。今季第2戦の日程は未定だが、春に欧州で行われる予定だ。

 室屋は16年にみんゆう県民大賞スポーツ賞、17年に県民栄誉賞、18年に福島市ふるさと栄誉賞を受賞している

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