堆積物...外部「取り出せる」 第1原発、溶融燃料初の接触調査

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 東京電力は13日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器内で溶け落ちた核燃料(デブリ)に触れ、硬さなどを確認する初めての調査を実施した。遠隔装置で調べた結果、デブリの可能性がある小石状の堆積物を持ち上げられることを確認、東電はこれらの堆積物を格納容器の外部に取り出せるとの認識を示した。

 炉心溶融(メルトダウン)した1~3号機のうち、内部調査が最も進む2号機から先行してデブリを取り出す可能性が高まった。ただ記者会見した福島第1廃炉推進カンパニーの大山勝義広報担当は「現段階でどの号機から取り出すかは決まっていない。放射線量や他作業との干渉などを踏まえて検討したい」と述べるにとどめた。

 調査は同日午前7時ごろから午後3時すぎにかけて実施された。格納容器側面の貫通部からパイプ型の機器を挿入し、2本の「指」が開閉する遠隔操作の装置を使用。原子炉圧力容器の真下にある格子状の作業用足場の脱落部分から、パイプ先端の装置をケーブルで格納容器の底までつり下ろし、堆積物に接触させた。

 この結果、6カ所のうち5カ所で数センチの小石状の堆積物が動くことを確認。一部は最大5センチの高さまで持ち上げることができた。

 残る1カ所は当初、粘土状の堆積物に見えていたが比較的硬く、持ち上げることができなかったとしている。

 大山氏は「小石状の堆積物なら把持して取り出すという当初のシナリオが成り立つ証明になった。一方、把持できない堆積物は機器開発も必要になる」と指摘。2019年度下期に2号機で実施する少量のデブリ採取に向け、必要な対策を検討するとした。