電力安定供給へ「仮想発電所」実証 郡山市と東北電力18日協定

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 郡山市と東北電力は、複数の発電設備や蓄電池をまとめて管理する東北電の仮想発電所(バーチャルパワープラント、VPP)技術を活用した実証事業に取り組む。災害時に指定避難所となる同市中央公民館で太陽光発電設備や蓄電池を制御し、電力の需給バランスを調整する技術などを検証、災害時の安定的な電力の確保につなげる方針。

 市が13日発表した。東北電と18日に協定を結び、実証事業に着手する。東北電との協定締結は東北地方で仙台市に次いで2例目。

 VPPは自治体や企業、一般家庭の太陽光などの発電設備や蓄電池をIoT(モノのインターネット)などの情報技術で遠隔制御し、一つの発電所のように機能させる技術。実証事業では発電電力量や蓄電池の残量などを監視するとともに、災害時の使用電力量を維持しながら電力消費量を踏まえた最適な制御を行う。

 余剰電力の有効活用についても検証する。実証事業の期間は2021年3月末まで。

 市によると、蓄電池は満充電が続くと寿命が縮むとされるが、適度な充放電により性能が維持されるという。同公民館の蓄電池は現在、満充電の状態が続いているため、長寿命化を図る仕組みの構築も目指す。