東邦銀行「人材紹介業」参入へ 東北の地銀初、取引先企業支援

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東邦銀行は4月にも、人材紹介業に参入する。人手不足を経営課題に抱える取引先企業のニーズを掘り起こした上で、人材紹介会社と連携して適合する人材を紹介する。中小企業を中心に人手不足が深刻化する中、東邦銀が顧客から得た経営課題に関する細やかな情報を生かし、適任者の確保を支援する。東北地方の地銀で人材紹介業に参入するのは初めて。

 東邦銀が14日発表した。1月末に福島労働局に対し、職業安定法に基づく「有料職業紹介事業」の許可取得を申請。東邦銀によると、4月にも許可が得られる見通し。人材紹介を通した地域経済の活性化を目指すとともに金融機関を取り巻く厳しい事業環境の下、新たな手数料ビジネスの一手として収益確保につなげる。

 具体的な事業内容は、東邦銀の人材紹介担当者が取引先から聞き取った人材ニーズを基に、提携するヒューレックス(仙台市)など人材紹介会社が登録する求職者から適任者を探し、取引先に紹介する。企業が採用し雇用契約が成立すれば、企業から手数料を受け取る。

 参入は、東邦銀が取り組む経営課題提案型営業の一環。経営幹部や管理職、専門職など特にニーズが高いとされる分野を中心に人材を紹介、人材・人事に関する総合的なコンサルティング活動を強化する。

 金融庁が昨年3月に改正した「中小・地域金融機関向けの総合的な監督指針」で、人材紹介業務が「その他の付随業務」に明記されたことで同10月以降、常陽銀行や横浜銀行など少なくとも6行が人材紹介業に参入している。