人気!川霧包まれた只見川「霧幻峡の渡し」 只見線と相乗効果

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 川霧に包まれた只見川を進む手こぎの渡し船が人気を集めている金山町の「霧幻峡の渡し」。今春から観光客の受け入れとPR体制が強化される。町と町観光物産協会が新年度、予約窓口の一本化や周辺の環境整備に取り組む方針で、観光客にとって奥会津の魅力がさらに身近になる。

 「霧幻峡の渡し」の予約窓口はこれまで、地元住民らでつくる「霧幻峡プロジェクト」が担っていた。しかし、同協会にも問い合わせが相次ぐなど、観光客にとって対応する窓口が分かりづらい状況が続いていた。

 このため、冬季休業を終える今春から、同協会に窓口を一本化する方向で調整が進んでいる。専用のホームページの開設も検討されていて、同協会は観光客のスムーズな予約調整と、PR強化を目指している。町も新年度、渡し船の桟橋の近くに、観光客が利用するトイレの整備を検討している。

 町と同協会の対応の背景には「霧幻峡」人気の高まりがある。渡し船の運航を本格的に始めた2017(平成29)年の利用者数は1100人だったが、新聞やテレビなどで話題を集めた効果もあり、18年は3倍の3300人に急増した。

 「霧幻峡の渡し」は、同町の奥会津郷土写真家星賢孝さん(70)ら同町三更地区の住民らが地域活性化を図ろうと、同プロジェクトをつくりスタートさせた。

 渡し船の船頭も務める星さんは、鉄道と渡し船を組み合わせたツアーなど、21年度中の全線復旧を目指す只見線との相乗効果も期待する。「霧幻峡は地域の宝。只見線や地域の振興につなげたい」と力を込める。