「ゆずりあい運転」普及へ 横断歩道停止率、福島県ワースト9位

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 あおり運転が社会問題化するなど、交通ルールの順守が求められる社会情勢を踏まえ、福島県と県交通対策協議会は「ゆずりあい運転」の県民生活への普及に乗り出す。ドライバーと歩行者がそれぞれ相手を優先するよう促す。適正な車間距離の確保、道路での譲り合い、相手の動きを予測した運転など、運転手と歩行者の双方向のコミュニケーションの向上を目指して取り組みを進める。

 日本自動車連盟(JAF)が昨年、信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとした際に一時停止する車の割合を調べたところ、本県の一時停止率は全国平均の8.6%を大幅に下回る35%で、全国ワースト9位だった。昨年、県内の信号機のない横断歩道で歩行者が車にはねられた交通事故件数は前年比7件増の41件で、このうち3人が死亡。交通ルールを守る意識の欠如が重大事故に直結している。

 県と同協議会は交通安全運動の年間重点事項に今年からゆずりあい運転の実践を追加した。重点事項が追加されたのは13年ぶりで、交通安全運動の街頭啓発や交通教室など年間を通じて、県民生活にゆずりあい運転の周知、普及を図る。横断歩道外を横断し事故に遭うケースが目立つ高齢者については反射材を着用するよう呼び掛けを強化する。

 県警も対策を講じる。交通事故が発生するリスクが大きい横断歩道を「モデル横断歩道」に指定、重点的に指導取り締まりを行っている。県警の担当者は「運転手が『渡らないだろう。自分が止まっても対向車が止まらない』という現状がある」と話す。

 ゆずりあい運転の普及に向けて他県では、「思いやり運転ハンパないって」と流行語を取り入れ、安全運転を呼び掛ける標語を県内の幹線道路の交通情報板で流すなど、県民の注目を集めることを重視した取り組みもある。

 県は「相手を思いやり、譲り合う精神を浸透させ、運転者、歩行者双方の交通マナー向上を図りたい」(生活交通課)としている。

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