白血病と闘い夢実現 喫茶店開店の女性、全ての患者にエール

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夫の道さん(左)とカフェを開店させた川音さん。「好きな仕事ができて幸せ」と笑う

 「白血病になっても、夢はかなえられる」。白血病治療のため2度の骨髄移植を経験した福島県浅川町の川音佳子さん(39)は1月、夫道(とおる)さん(39)と同町に飲食店「アトライ カフェ&バー」をオープンさせた。再発の不安や、移植後の合併症と闘い続けている川音さんは白血病を公表した競泳女子の池江璃花子選手だけでなく、全ての患者に病気と闘う勇気を持ってほしいとエールを送る。

 2012(平成24)年3月に急性骨髄性白血病と診断され、同9月に最初の骨髄移植を受けた。翌13年4月には再発が判明。同7月に再移植を受けた。その後も移植後の合併症で舌がん、食道がんなどを経験した。

 長年の夢だったという飲食店の開店を決意したのは17年7月。移植後の合併症で食道がんを発症し「好きなことをやりたい」と考えたのがきっかけだった。

 店の名前は英語の「give it a try(やってみる)」にヒントを得た。

 開店から1カ月がたち「忙しくて大変だが、幸せ」と川音さん。幸せが実感できる分「骨髄移植を受けるのはゴールではなく、もう一つのスタート。病気との闘いは今も続いている」との思いが強くなった。

 川音さんを支える道さんにも開店後、思わぬニュースがあった。3月に骨髄提供者(ドナー)になることが決まった。

 川音さんの白血病をきっかけにドナー登録していた道さんは、骨髄提供を迷わず承諾した。「白血病患者はドナーが見つかるまですごく不安。その不安を少しでも早く解消してあげたかった」

 池江選手が白血病を公表した時には「若くて節制している人でも白血病になるのだと思い、自分の時以上にショック」だったと川音さんは明かす。「頑張っている人に『頑張って』と言うのも酷な話。治療に専念できるよう、周りの人にはそっとしておいてほしい」

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