「おけい」の墓に記念碑、入植150周年建立へ 6月に訪米団現地に

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 戊辰戦争後に会津から米国に渡った農業開拓団の入植地「若松コロニー」跡地に、入植150周年の節目に合わせた記念碑が建立される。会津松平家第14代当主松平保久(もりひさ)さん(64)の長男で15代の親保(ちかもり)さん(20)=早稲田大政治経済学部2年=が揮毫(きごう)し、会津藩が愚直に貫いた「義」の文字を石に刻む。親保さんを団長とする会津訪米団を募り、6月に現地を訪れる。

 若松コロニーには、日本人女性として初めて渡米した少女「おけい」が眠っている。おけいの墓は故郷を思いながら19歳で死去したおけいをふびんに思い、おけいと共に現地のビアカンプ家に引き取られた桜井松之助が、こつこつとためたお金で建てたという。

 開拓団を導いたヘンリー・シュネルは「内戦で敗れたプリンス(会津藩主松平容保(かたもり))も来る」と現地で約束していたが、実現しなかった。150年を経て、直系の子孫が訪問する。親保さんはNHK大河ドラマ「八重の桜」で容保役を務めた綾野剛さんが着用した陣羽織を身に着けるという。

 訪米は、若松コロニー150周年記念会津訪米団実行委員会(実行委員長・渡部毅おけい顕彰会長)の主催で、期間は6月7~12日。150周年を記念して開催される「ワカマツフェスタ150」に参加し、フィナーレで会津磐梯山踊りを現地の人と踊るほか、会津アルテ女声合唱団が「おけいの子守歌」を披露する予定。墓参もする。渡部実行委員長は「殿の子孫の訪米で150年前の約束を守り、会津人としての義を示したい」と話している。

 会津訪米団の旅行代金は32万円(2人1室利用、エコノミークラス)。募集は35人。締め切りは3月29日。実行委は記念碑建立の協賛金も募っており、1口2千円から。問い合わせは実行委事務局長の目黒督朗さん(電話0242・83・3267)へ。

 実行委の渡部実行委員長、目黒事務局長、古川雄一事務局員は20日、福島民友新聞社若松支社を訪れ、参加を呼び掛けた。

 若松コロニー

戊辰戦争後、会津藩の武器商人だったヘンリー・シュネルが会津の人々を連れ1869(明治2)年に渡米、カリフォルニア州・ゴールドヒルにつくられた北米最初の日本人入植地。桑や茶を栽培したが数年で崩壊、シュネルは現地を去った。

 おけい

 シュネル家の子守役で会津藩士らと入植。移民団離散後、現地の人に引き取られたが、熱病にかかり渡米2年後の19歳で生涯を終えた。複製の墓が会津若松市の背あぶり山にある。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

【 選挙速報 】第25回参議院議員選挙・福島選挙区