「はやぶさ2」小惑星に着陸成功 会津大、古河電池いわき参加

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はやぶさ2の着陸成功を喜ぶ古河電池の従業員

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機はやぶさ2が午前7時29分、地球から3億4000万キロ離れた小惑星りゅうぐうに着陸したと発表した。2005年に小惑星イトカワへ着陸した初号機に続く快挙。試料採取のため表面の岩を砕く金属弾も無事発射、JAXAの久保田孝教授は「完璧なミッションができた」と語った。はやぶさ2は6月までにさらに最大2回の着陸を目指す計画だ。

 はやぶさ2の着陸、試料採取計画には会津大や古河電池いわき事業所(いわき市)が参画している。

 会津大はりゅうぐう表面の状況を調べるのに使用する「近赤外分光計」や、はやぶさ2とりゅうぐうの距離を測る「レーザ高度計」の運用、着陸地点の候補地を決める際に不可欠な惑星表面の物理状態を調べる「中間赤外カメラ(熱カメラ)」の研究開発にも携わった。古河電池ははやぶさ2のバックアップ電源として高性能リチウムイオン電池を供給した。

 3月に計画されている、りゅうぐう表面に銅製の弾丸を撃ち込んで人工クレーターを作り、世界初となる小惑星内部の試料採取では人工クレーターを作る装置の設計などに日本工機白河製造所(西郷村)が関わった。

成功してほっとした 着陸成功をJAXA・宇宙科学研究所の管制室で見届けた会津大研究チームの出村裕英教授 着陸は一番リスクを伴うミッション。成功してほっとしている。今後のミッションへのリレーがつながって良かった。

 古河電池いわき事業所「しっかりサポート」

 はやぶさ2のバックアップ電源として高性能リチウムイオン電池を供給した古河電池いわき事業所(いわき市)では、従業員約50人が、社内の大型スクリーンでJAXA内の中継映像を見守った。

 はやぶさ2のりゅうぐうへの着陸が確認されると、従業員らは拍手で着陸成功を喜んだ。

 同社LM開発部の近藤宏篤さん(28)は「着陸が無事成功したことに安心した。今回はバックアップ電源を使う場面はなかったが、今後のミッションや帰還に向けて役目を果たす時があるかもしれない。しっかりサポートしたい」と力を込めた。