会津大の技術力「はやぶさ2」計画貢献 着陸成功喜ぶ学生3人

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
インターネット中継で着陸成功を知り、笑顔を見せる(左から)杉山さん、須古さん、小林さん

 「自分がこんなに大きいプロジェクトに関われるとは思っていなかった。この時期に学生として参加でき幸運」。ピンポイント着陸に成功した小惑星探査機「はやぶさ2」の計画に関わった会津大の学生3人は同大講義室でインターネット中継に見入った。

 杉山貴亮(たかあき)さん(25)=大学院2年=は平田成上級准教授と共に搭載機器「レーザ高度計」とカメラで取得したはやぶさ2とりゅうぐう間の測距データを使い、りゅうぐうの3次元立体地図を作成した。「国家的プロジェクト」に関われたことを喜び「入学時は考えもしなかった。節目に関われてうれしい」と語った。

 はやぶさ2の熱カメラが取得したデータを温度変換するソフト「HEAT」の開発・運用を手掛けた須古(すこ)健太郎さん(24)=大学院1年=は「つらい道のりだった」と明かす。はやぶさ2から届くデータを温度変換して地表温を測定し、表面が岩か砂かなどを調べる。今回のタッチダウンの場所を決めるのにも大きな役割を果たした。先輩から受け継いだプログラムの解析からスタートし、何度も改善を求められただけに充実感は大きかった。

 須古さんのソフトウエアを引き継ぐ小林達郎さん(23)=学部4年=は白河市出身。幼い頃から父と天体観測をしていて宇宙に憧れを抱いた。白河高を卒業後、初代「はやぶさ」にも生かされた会津大の技術を知り、入学を決めた。「巡り合わせで自分だけの力ではないが、震災から間もなく8年。今回のいい報告が、少しでも復興の励みになればいいと思う」と喜びをかみしめた。

 JAXA准教授「地図なければ成功せず」

 はやぶさ2の小惑星への着陸成功には、りゅうぐうの表面温度や鉱物分布など精度の高い多種多様なデータが不可欠だった。会津大は小惑星の全体像の把握などで歴史的な偉業達成の一翼を担った。

 プロジェクトマネジャーを務めるJAXAの津田雄一准教授は記者会見で、福島民友新聞社の質問に対し「(会津大による)りゅうぐうの3次元立体地図がなければ着陸には成功しなかった」と言い切った。「立体地図は、はやぶさ2が小惑星に到着したときにわれわれが最初に必要とするデータだった」とし、「狭い領域だった着陸地点の精度の高い地図を作製してもらった」と述べた。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

【 参院選ニュース一覧 】 福島選挙区に「3人」立候補