いわき・ふるさとと心を守る友の会に「日本復興の光大賞」

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開沼准教授と宮本さん(右)から表彰を受ける谷代表理事(中央)

 NPO法人日本トルコ文化交流会は25日、東日本大震災の被災3県で復興に取り組む民間団体をたたえる第5回「日本復興の光大賞」の受賞団体を発表した。本県から一般社団法人ふるさとと心を守る友の会(いわき市)が大賞に輝いた。

 同会は、東京電力福島第1原発事故で帰還困難区域となっている大熊町野上で被災した牛11頭の飼育を続けており、牛を生かして農地を除草、保全に努めている活動が高く評価された。

 代表理事の谷咲月(たにさつき)さん(39)=静岡県出身、楢葉町在住=は2011(平成23)年3月の発災当時、東京都内で勤務。しかし、原発事故による住民避難で置き去りにされ、飢えた牛の映像を見て「牛の知識も経験もないが、何かしたい」と本県に向かった。13年に県内に移り住むと、県内外のボランティアと協力し、大熊町の7ヘクタールの荒れた農地に放牧地「もーもーガーデン」を設けた。

 表彰式が同日、都内で行われ、審査委員の女優宮本信子さんと開沼博立命館大准教授(いわき市出身)が谷さんにトロフィーと賞金100万円の目録などを手渡した。谷さんは「牛を助けられなかった人々はもがき続けてきたが、得意な分野で楽しく活動に参加してもらっている。地域で循環させる仕組みをつくれれば未来の農業、環境保全につながる」と抱負を語った。

 同賞は、和歌山県沖で1890(明治23)年に遭難し、地元住民が人命救助に奔走したオスマン・トルコ帝国の軍艦「エルトゥールル号」にちなみ、両国友好親善の礎となった出来事の恩返しとして創設された。

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