念願の古関裕而「朝ドラ」 20年春放送、福島市「跳び上がりたい」

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古関裕而の朝ドラ放映が決まり、喜ぶ木幡市長(左から3人目)、西形委員長(同2人目)ら=28日午後、福島市

 福島市唯一の名誉市民で作曲家の古関裕而(ゆうじ)と金子(きんこ)夫妻をモデルとしたNHK朝の連続テレビ小説(朝ドラ)「エール」の来春の放映がついに実現した。ドラマ化を求めてきた市民や関係者は「念願がかなった」と喜びを爆発させた。2020年東京五輪・パラリンピックも控える中、朝ドラを通じ「五輪開催の機運醸成や、復興が進む本県の魅力発信につながる」と関係者は期待を寄せる。

 「跳び上がりたいぐらいうれしい。今も親しまれる古関メロディーを誇りに思う」。28日午前の会議中に朝ドラ化決定の一報を受け、急きょ開いた記者会見で福島市の木幡浩市長は興奮気味に語った。

 古関は数多くの名曲を手掛けた昭和の音楽史を代表する作曲家。東京五輪に向け「古関やオリンピック・マーチ、野球競技が行われる福島市を結び付けてアピールする」と意気込んだ。今後は、福島駅などに垂れ幕や横断幕を掲げる計画という。

 古関に関する資料などを集めた古関裕而記念館の会沢和夫館長(61)は「曲を知っていても古関さんが作曲したことを知らない人も多い。若い人たちにも知ってもらいたい」と期待する。同記念館に毎週集まり、古関メロディーを響かせる「うたごえサロン」に参加する同市の近藤嘉孝さん(80)は「古関メロディーは心が晴れやかになる。放送までに多くの人に素晴らしさを伝えたい」と声を弾ませた。

 古関夫妻の朝ドラ実現に向けて精力的に活動したのが福島商工会議所青年部だ。市や金子の出身地・愛知県豊橋市の商工会議所青年部などとも連携して15万人を超える署名を集め、NHKに提出。2020ふくしま古関委員会の西形吉和委員長(40)は「(決定後)泣きながら電話してくるメンバーもいた。諦めずに続けてきてよかった」と目標実現の喜びを口にした。

 朝ドラの放送開始は来年の春。「古関裕而を若い世代に知ってもらい、誇りに持ってもらえる好機。これからが本番。いろいろなところに出向き活動したい」と誓った。

 ◆妻・金子の地元、豊橋も万歳

 古関裕而の妻金子の出身地で、福島市と連携して朝ドラ化への活動を進めてきた愛知県豊橋市も28日、同市役所で制作決定報告のイベントを開いた。市民も含めた関係者約150人が参加し、放送決定を喜び合い、福島市と連携を深めながら朝ドラを応援していくことを誓った。

 豊橋市の佐原光一市長は「朝ドラは古関夫妻の素晴らしい人生があってこそ。ドラマが素晴らしいものとなるよう福島市と協力しながら頑張っていく」とさらなる連携を強調。市民らでつくる実現を願う会の佐藤元英会長は「福島市と豊橋市から日本中にエールを送れるように盛り上げたい」と意気込みを語った。

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