介護者に癒やしの場 作業療法士の女性、会津美里にカフェ

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「全ての人に癒やしの場を提供したい」とオープンに向けて思いを語る目黒さん

 会津若松市で作業療法士として働く目黒美和さん(37)=会津美里町=は3日、介護者の疲れを癒やす「ケアラーズカフェ『タイヨーカフェ』」を同町にオープンさせる。「介護や子育てなど、さまざまな悩みを一人で抱えないでほしい」とカフェに込める思いを語る。

 同市の医療機関で働き続けて約15年以上。介護のために働けなくなったり、悩みを誰にも言えないことで社会との接点を失うなど、介護者を取り巻く現状を目の当たりにしてきた。

 「支援する側への支援が行き届いていない」との思いを抱くようになり一念発起。カフェのオープンを決心した。

 創業経験がない目黒さんが駆け込んだのが、会津商工信用組合が主催する「あいづしんくみ創業塾」だった。創業塾では、専門家から事業計画の作成や集客術などの創業のイロハを学んだ。町の創業支援関連の補助金も活用。オープンに向けた準備は、仕事が終わった後や休日などに進めてきた。

 カフェでは、健康を第一に考えた食事を提供して、介護者らの体や心の疲れを癒やす。「食事をしながら同じ経験を持つ人同士が語り合い、内に秘めている悩みを吐き出してほしい」と目黒さん。食事は、発酵玄米を中心に「未病」に効果が期待される有機食材を使ったランチプレートで、器の一部は同町の会津本郷焼を使用し地元色も出した。

 こだわりは食事だけではない。カウンターの一部は来店者と目線が近くなるように高さを調節。小上がりの席には、半身不随の人などが移動しやすいようにと畳を敷いた。「ヨガやワークショップ、農作業体験など、今後は多種多様な展開を考えている。多くの人の『何かをしたい』に応えたい」。オープンを目前に控え、カフェの未来は大きく広がる。

◆4月以降は予約受け付け

 カフェは第1、第3日曜限定でオープン。事前予約制で、4月以降の予約を受け付けている。住所は会津美里町前川原3456の2。

 問い合わせは目黒さん(電話090・2310・2968)へ。