猪苗代に感謝...新天地へ決意 ふたば未来高、富岡一中・バド部

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
猪苗代中として出場し、初の男女「6冠」を達成した全中の活動などを振り返る富岡一中男子チーム=2日午後、猪苗代町・ホテルリステル猪苗代

 全国制覇を果たすなど強豪として知られる、ふたば未来学園高と富岡一中のバドミントン部は2日、4月から広野町のふたば未来学園に活動の場を移すのを前に、猪苗代町で最後となる活動報告会を開いた。生徒たちは東日本大震災以降の8年間にわたって支援を続けてくれた同町の関係者に感謝の気持ちを伝え、新天地での活躍を誓った。

 部員やコーチ、保護者をはじめ「チーム富岡」のメンバー約200人が出席。富岡一中の斎藤亘顧問が震災後に活動拠点を移した同町での活動を振り返り、昨年の高校総体(インターハイ)女子シングルスを制した水井ひらり選手(ふたば未来高3年)ら高校の卒業生8人が猪苗代で過ごした6年間の思い出を語った。

 部員たちは今月下旬に開かれる中学校と高校の全国大会に臨んだ後、30日に猪苗代町の寮を離れ、広野町の学校寮で新生活をスタートさせる予定。

 『富岡魂』受け継ぐ

 「チームは3度目の船出を迎える。名前は変わっても思いは変わらない」。猪苗代町で2日開かれた、ふたば未来学園高と富岡一中バドミントン部の活動報告会。関係者は出発点となった富岡、そして猪苗代で培った「富岡魂」の継承を誓った。

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故により富岡町から移転を余儀なくされた部員たち。富岡高の生徒は猪苗代高のサテライト校で、富岡一中の生徒は猪苗代中で競技を続けた。後に富岡高は休校になり、ふたば未来学園高として再出発。高校総体(インターハイ)や全国中学校体育大会(全中)で優勝を重ねる中で、不屈の「富岡魂」を全国に知らしめ、伝統として継承していった。

 報告会には猪苗代町などで子どもたちを支援してきた協力者が招かれ、8年間男子部員の寮を提供してきた宿泊施設「あるぱいんロッジ」の平山真さんらに花とともに感謝の言葉が贈られた。町民の協力は寮にとどまらず、体のケアや交通手段など多岐にわたった。

 卒業を迎えた水井ひらり選手(ふたば未来高3年)も中学校と高校の6年間を猪苗代町で過ごした部員の一人。町での生活を振り返り「多くの人の支えがあったからこそ結果を残せた」と感謝を口にした。

 富岡一中の斎藤亘顧問は「猪苗代で8年間お世話になった。恩に報いるため、ここから始める」と新たな船出と活躍を約束した。