宿の空室分かるHP 南相馬・ロボテストフィールド利用者ら向け

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福島ロボットテストフィールドで実験に臨む研究者たち。今後も増加が見込まれる訪問者のニーズに市旅館ホテル組合などは対応を進める=2019年1月、南相馬市

 南相馬市のバス会社・東北アクセスと市旅館ホテル組合は、同市などで整備が進むロボットの研究開発拠点「福島ロボットテストフィールド」に訪れる研究者らの利便性向上のため、市内宿泊施設の空室状況などが分かるホームページ(HP)を新設する。今月中旬から運用を始める。

 HPの名称は「南相馬の交通・宿泊・観光のポータルサイト」。市内の14宿泊施設の空室状況が分かるページのほか、レンタカー予約ができる機能も設ける。今後、市内の飲食店やタクシー業者などとも連携し、HPの機能を充実させる。

 市によると、ロボットの実証実験で同市を訪れる研究者や大学関係者らは年々増加。市が統計を取り始めた2015(平成27)年度は延べ300人、本年度は1月末現在、延べ6500人に上る。研究者らの活動拠点となる「研究棟」の開所を今夏に控えるなど、新年度以降は数万人単位の訪問が見込まれる。

 一方、同組合によると、同市を訪れる研究者らからは「南相馬はインターネット予約やカード決済に対応するホテルが少なく、宿泊しづらい」などの声が上がり、課題となっていた。そのため、研究者らは仙台市で宿泊するケースが出ており、宿泊・飲食需要を逃している現状がある。

 前田一男組合長(60)は「まずは市内の旅館業と交通機関が一致団結し、国内外から南相馬に訪れる研究者を歓迎したい。そして『また南相馬に来たい』と思ってもらえるような環境整備を進めていく」と述べた。