大熊中...新入生が『ゼロ』 原発事故後初、新年度全校生3人に

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会津若松市のプレハブ校舎で授業を続けている大熊中

 東京電力福島第1原発事故に伴い、会津若松市に避難している大熊中への新年度の入学者が、事故後初めてゼロになり、在校生が3人になる見通しになったことが6日、町教委などへの取材で分かった。町教委は同市内で大熊中を存続させる方針だが、学校の将来像を描ききれないでいる。

 大熊中の生徒数は12人(本年度当初は13人)で、この春3年生9人が卒業する。6日までに入学希望者はなく、新年度は2年生2人、3年生1人になる見通しだ。早川良一校長は「生徒数が少なくなっても教育の在り方は変わらない。一人一人の生徒に応じた大熊中ならではの教育活動を展開していく」と強調する。

 2011(平成23)年度の就学予定者は約370人となっていたが、原発事故が発生。町が役場機能を移した会津若松市で11年4月に216人で再開したが、家族の仕事の都合などで生徒数は減少した。30人を超えていた入学者数は14年度から10人を下回るようになり、17年度は1人、本年度は3人にとどまった。

 町は4月に大川原地区に整備中の役場新庁舎を開庁させ、役場業務の多くを町内に集約する。町教委は22年4月をめどに大熊町内での学校再開を目指し、会津若松市で開校している町立小中学校は22年3月まで存続させる方針を示している。22年度以降の会津若松市での小中学校の存続については未定だ。町教委は生徒確保に向けた取り組みを打ち出すことが難しいため「学校の在り方については今後の状況を踏まえながら模索していきたい」としている。

 原発事故では13町村の37小学校、20中学校が移転や臨時休業を余儀なくされた。現在でも地元市町村に帰還できていないのは、大熊町と双葉町の合わせて4小学校2中学校で、浪江町の4小学校2中学校で臨時休業が続いている。