福島の子どもたち「笑顔の傘」咲く 東京・増上寺で応援イベント

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東京タワーを望む境内を彩った福島の子どもたちの笑顔の傘=東京都港区・増上寺

 都心に広がる福島の子どもたちの笑顔―。2020年東京五輪・パラリンピックまで500日となるのを前に、応援イベントが9日、東京都港区の増上寺で開かれた。

 福島復興の願いも込められたイベントでは、東京タワーを望む境内に福島の子どもたちの笑顔で彩られた傘が並び、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から11日で丸8年を迎える福島にエールが送られた。

 ◆福島に思いを寄せて

 東京五輪・パラリンピックの機運を盛り上げようと、東京都港区の増上寺で同日開かれたイベント「MERRY SMILE MINATO(メリー・スマイル・ミナト)」。参加者は大会理念に掲げる「復興五輪」の実現へ思いを分かち合い、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から丸8年を迎える本県に心を寄せた。

 NPO法人MERRY PROJECT(メリー・プロジェクト、東京都)が港区の「東京2020応援プログラム」推進事業の一環で主催した。「歌って、踊って、輪になろう」をテーマに掲げ、年齢や性別、国籍の違い、障害の有無を問わず、多様な個性を互いに認め合おうというメッセージを発信した。

 知的障害者をメンバーに加えたバリアフリー・ロックバンド「サルサガムテープ」が出演、熱気あふれる演奏を響かせた。歌や振り付けで聴衆を巻き込み、会場に一体感を生み出した。

 車椅子ガールズユニット「ビヨンドガールズ」や、子どもたちのダンスチームなど多彩な出演者が歌や踊りを繰り広げた。ステージ周辺には、子どもたちの笑顔をあしらった傘などが飾られた。

 同法人の水谷孝次代表は、福島の子どもたちの笑顔の傘について「希望の笑顔」と思いを語り「東京では被災地のことが薄れている。もう一度、福島への思いを強め、心の復興を応援したい」と決意を語った。東京五輪に向け「福島は聖火リレーの出発地。復興五輪の成功につなげたい」と力を込めた。

 ◆本社が写真展示

 福島民友新聞社は「鎮魂と再生、そして復興へ」と題して、写真パネルを会場に展示した。震災直後の被災地から、県民が前を向いて一歩ずつ復興へと歩む足跡を約20枚の写真でたどる内容で、訪れた人たちが興味深い様子で見入った。

 都内の日本橋ふくしま館「ミデッテ」もブースを出展し、いわき市を中心に県産品を販売した。