東京五輪『聖火』Jヴィレッジ出発! 20年3月26日リレー開始

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 2020年3月26日に本県をスタートする東京五輪の聖火リレーの出発地が国内有数のサッカートレーニング施設「Jヴィレッジ」(楢葉町、広野町)に決定した。リレーに先立ち被災3県で聖火を巡回展示する「復興の火」は、本県の設置場所が同24日に福島市・福島駅東口駅前広場、同25日にいわき市・アクアマリンパークに決まった。

 五輪開幕まで500日、ギリシャで行われる聖火の採火まで丸1年となった12日、大会組織委員会の森喜朗会長が都内で報道陣に明らかにした。組織委は理念に掲げる「復興五輪」を鮮明に打ち出し、20年に東日本大震災から10年目を迎える被災者を元気づけ、復興を後押ししたい考え。

 4月20日に全面オープンするJヴィレッジは東京電力福島第1原発事故の対応拠点としての役目を終え、昨年7月に一部施設の営業を再開、全天候型練習場や宿泊棟が新設された。同月に組織委理事会も開かれ、出発地として本命視されていた。出発地に選んだ理由について、森会長は福島民友新聞社の質問に「スポーツが行われる場所が復興の役に立った。しかも福島県にある」と説明、「復興のシンボル」として生まれ変わった成果を挙げた。

 また組織委は「復興の火」を「鎮魂の行事」と位置付けており、ランタンや聖火皿に聖火をともす方向で検討している。福島駅は震災発生翌月に全線で運転が再開し、首都圏と被災地をいち早くつないだ役目を重視。アクアマリンパークは津波で被災したアクアマリンふくしまが再オープンを果たし、いわき復興の象徴になっている点を考慮した。

 「復興の火」は宮城県では20年3月20日に石巻市、21日に仙台駅で公開。岩手県では22日に第三セクター三陸鉄道とJR東日本の「SL銀河」で運び、宮古、釜石、花巻など複数の駅でお披露目される。23日は大船渡市に飾られる。森会長は「復興五輪が源流だ。復興しつつある姿を国内外に伝える一助にするのも大事だが、(被災地で)大変なご苦労をされた皆さんに新しい希望を持ってもらえるよう応援のメッセージにもなれば」と述べた。

 聖火の採火式は20年3月12日、古代五輪発祥の地、ギリシャ西部オリンピアで行われる。ギリシャ国内での聖火リレーを経て航空機で20日に宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地に到着する。日本での聖火リレーは26日にJヴィレッジを出発、県内3日間を含む121日間で47都道府県を巡り、7月24日の開会式で東京・新国立競技場の聖火台に点火される。