新複合商業施設に「美容店」オープン 菊地さん新地盛り上げる

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新地の複合商業施設に美容店をオープンした菊地さん。「町を元気にしたい」と笑顔を浮かべる

 新地町が東日本大震災からの復興拠点の一つとしてJR新地駅周辺に建設を進めてきた複合商業施設「観海プラザ」が13日までに完成した。同日は、同町の菊地美加さん(31)が美容店「Le ciel(ル シエル)」の営業を開始した。菊地さんは「被災した町を盛り上げる力になれれば」と力を込める。

 駅周辺は沿岸部に位置し、施設からは太平洋を望む。震災の津波で相馬市の祖父母を亡くした菊地さんは、「海の近くで店を出すことに初めは抵抗もあった」という。だが、「若い力で復興の手助けをすることができるのではないか」と出店を決めた。

 菊地さんの店はまつげのエクステンションとヘアカラーリングを行う。13日は、以前働いていた店からの顧客などが来店。「きれいになるための手伝いをしたい。気合が入る」。菊地さんは笑顔を浮かべる。

 同施設は、新地町に立地する液化天然ガス(LNG)基地のLNGを利用した復興開発で建てられ、周辺にはコンサートなどを行う文化交流センターやホテル・温浴施設、フットサル場などが新年度にかけて続々とオープンする。施設同士の相乗効果によるにぎわい創出も期待されている。

 同駅周辺は2年ほど前まで、津波による被害でほとんど建物がない更地だった。菊地さんは整備が進む店周辺に目をやり、「これから人の出入りが多くなってくると思う。どんなふうになるのか楽しみ」と声を弾ませた。

 学習塾もオープン

 観海プラザは、8店舗が入居予定で13日までに菊地さんの店と学習塾がオープンした。このほか焼き肉、洋食などの飲食店やカラオケ店、接骨院などが4月中旬までに順次開店する予定。

 敷地面積は約2500平方メートルで、建物の延べ床面積は約800平方メートル。敷地内には新地町商工会が今春の移転を計画するほか、創業支援施設も入居予定。町担当者は「町内外からの来客で町ににぎわいが出てほしい」と期待を込めている。