「夢の五輪 祖父との約束」 菅野選手、全日本モーグルへ意気込み

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モーグルを始めた「聖地」の大会で、活躍を誓う菅野選手=猪苗代町・リステルスキーファンタジア

 第39回全日本スキー選手権猪苗代大会フリースタイル競技は16、17の両日、福島県猪苗代町のリステルスキーファンタジアで開かれ、モーグルとデュアルモーグルが行われる。ワールドカップも行われたモーグル「聖地」の大会には、東日本大震災で運命が変わった選手がいた。

 「震災がなければモーグル選手にならなかった」。菅野柊伍(しゅうご)選手(18)=会津ザベリオ高=は小学生時代、原発事故の影響で伊達市の自宅が特定避難勧奨地点に指定され、小学校卒業と同時に猪苗代町に移り住んだ。小学3年生からモーグルに取り組んでいた菅野選手は、環境が整った同町で本格的に競技にのめり込んでいった。

 昨年11月には、幼い頃スキーを教わり、遠方の大会にも応援に来てくれていた祖父遠藤登佑さんが他界。登佑さんは病床でほとんど昏睡状態になりながら、菅野選手の手を握り「頑張ってオリンピックに行けよ」と最後の言葉を掛けてくれた。「祖父との約束を果たさなければ」と競技に臨む闘志に火が付いた。

 4月からは新潟県の大学に進学する。「全日本で結果を出し、代表や夢の五輪に少しでも近付きたい」。慣れ親しんだ「聖地」のゲレンデで挑戦の幕が開く。

 ◆星野選手らエントリー

 県勢はほかに星野純子、氏家沙耶香、高久佳佑、鈴木涼雅のチームリステル勢や、押部信太郎(会津高)、谷口綺穂(須賀川病院スキー部)、西沢岳人(学連)ら各選手がエントリーした。16日にモーグル、17日にデュアルモーグルを行う。観戦無料(リフト代別)。