東北大、葛尾に「植物工場」開設 バナナやコーヒー豆など栽培

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
植物工場で研究チームの説明を聞く参加者=葛尾村

 東北大は、葛尾村の農業振興や地域復興につなげるため村内に植物工場を開設した。すでにバナナなど熱帯農産物の栽培実証実験を始めており、2021年4月以降の販売開始を目指す。14日、現地で一般向けの内覧会を開いた。

 実証実験は県の地域復興実用化開発促進事業の一環。村とまちづくりに関する連携協定を結ぶ同大の農学研究科チームが担当する。国産が少なく、希少価値があり話題を集めるとしてバナナに加え、コーヒー豆、マンゴー、トマトの4品目で実証実験を進めている。抗酸化作用に優れるなど栄養面の利点も選定理由とした。

 同大は昨年11月、ビニールハウス状の植物工場2棟を設け、熱帯農産物の栽培をスタートさせた。1棟の延べ床面積は50平方メートル。温度や湿度、光合成に必要な二酸化炭素の供給量などをコンピューターで管理している。農学研究科の大村道明准教授によると、熱帯農産物を東北で生育するためのポイントは「ある程度の寒さに耐えられるかどうか」という。植物工場の温度を高く保とうとすると暖房費がかさみ、栽培コストが膨らむ。研究チームは、寒さに強い品種を探す方針。野菜をオゾン水で処理すると耐寒性が増すという研究結果もあることから、熱帯農産物でも同様の傾向があるかどうか調べる。

 商品の販売方法については流通に携わるいわき市の企業と協議する。研究チームは商品を、贈答品やふるさと納税の返礼品に採用してもらいたい考えだ。

 内覧会では、関係者が事業概要を説明した。大村准教授は「葛尾の新たな特産品に育つよう努めたい」と述べた。

おすすめPickup!ニュースの『玉手箱』

【 参院選ニュース一覧 】 福島選挙区に「3人」立候補