風景や歴史、古里詠んだカルタ完成 大熊全世帯に配布へ

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大熊町への思いが込められたカルタ

 東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く大熊町の祭りや風景、歴史などを詠み込んだ「おおくま・おらほのカルタ」が完成した。会津若松市の町会津若松出張所で14日、贈呈式が行われ、制作に携わった町民らが完成を喜んだ。

 読み札には「坂下のダム湖に映える桜かな」「海開きみんなで引いた地引き網」など、町民の心に刻まれた古里の光景のほか、懐かしい方言も並ぶ。

 町がNTTドコモの東北応援社員募金を活用して、5300セット作製した。町民を対象に読み札の言葉を募集すると、約500件の応募があった。町民らでつくる実行委員会が厳選し、46札分の言葉を選んだ。

 贈呈式では、実行委の町民らが見守る中、NTTドコモ福島支店の高倉裕行支店長が渡辺利綱町長に目録を手渡した。渡辺町長は「町民同士の絆づくり、大熊の思い出を後世に伝えるために活用したい」と感謝した。実行委のメンバーで会津若松市に避難する泉順子さん(65)は「読むと大熊の情景が浮かんでくる。絵札も山の緑や海の青さがきれいに出ている」と出来栄えを喜んだ。

 カルタは町内全世帯に配布される予定。