サイバーダイン社長・山海嘉之氏に聞く 地元企業と連携増やす

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さんかい・よしゆき 岡山市出身。筑波大大学院修了。同大学院教授、サイバニクス研究センター研究統括。装着型ロボット治療機器「医療用HAL(ハル)」を開発し、2004(平成16)年にサイバーダインを設立、欧州や米国にもグループ拠点を置く。60歳。

 郡山市に置く「次世代型多目的ロボット化生産拠点」で今夏にも医療機器の量産を始めるサイバーダイン(茨城県つくば市)の山海嘉之社長・最高経営責任者(CEO)は16日までに福島民友新聞社のインタビューに応じ、同拠点と地元企業との連携などについて今後の展望を語った。

 ―郡山の生産拠点で量産する動脈硬化などの小型検査機器とは。
 「動脈硬化や心機能を捉えるバイタルセンサーで、心電と光で計測することで小型化した。週1~2回など定期的に測ることで、さまざまな病気のもとになる動脈硬化の違いに早い段階で気付くことができる。血管の硬さはストレスが加わることで硬くなったりと日内変動もする。手軽に計測できるようになればそうした変化もみられる」

 ―生産拠点の今後の展望は。
 「バイタルセンサーを中心に、清掃・搬送ロボットなどの開発・製造を進め、少人数で効率的に量産する仕組みをつくっていく。人とロボットが共に働くのに加え、(製品や部品をつかむなどの)アーム系、移動系、搬送系のロボットが混在する生産拠点というのは、世界的にみても独特ではないか」

 ―地元企業との連携についてどう考えているか。
 「人とロボットが一緒にものをつくっていく環境を整え、(生産拠点の)施設そのものを高度化していきたい。そのために必要な技術を持った地元企業に、先行して関わってもらっている。今後も一つ一つのことに応じて(連携企業を)増やしていくことになると思う」