星野純子選手、全日本モーグル『2冠』 地元で北京へ進化誓う

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表彰台で満面の笑みを見せる星野

 「地元開催だったので緊張して臨んだが、優勝できて本当にほっとしている」。猪苗代町で17日行われたフリースタイルスキー、全日本選手権モーグルのデュアルモーグルで初優勝し、モーグルとの2冠を達成した星野純子(チームリステル)はホームゲレンデの表彰台で、笑顔の花を咲かせた。

 昨年は世界大会の結果が振るわず、平昌(ピョンチャン)五輪代表から落選。「これではだめだ」と、昨夏以降、基礎からやり直すつもりで体作りに取り組んだ。エアの印象で重要となる、胸を張る姿勢を苦手としていたが、トレーニングで体幹を鍛え改善に努めた。手応えはまだ道半ばだが、「一つ一つの取り組みが結果につながったのではないか」と自ら分析する。

 2冠こそ達成したが、ターンの入りやエアの精度など課題も多い。「良くする部分はたくさんある。もっともっと頑張っていかなきゃ」と前を見据える。

 今年30歳を迎える。3年後の北京五輪はラストチャンスと考えている。「一年一年を大切に、メダルを目指したい」。さらなる進化を誓った。

 感覚、経験...「難コース」攻略

 初めて手にした二つ目の金の輝きは、克服の証しだった。女子デュアルモーグルの星野純子は、2人同時に滑る同競技に「隣を気にしすぎて集中して臨むことができないでいた」と、苦手意識を持っていたという。

 柔らかく、滑りやすい雪質だったこの日の作戦はスタートから2コブを先行し、第1エアを丁寧に処理、あとは自分の感覚で。決勝も要点を絞った丁寧な滑りでペースを守り切り、相手を上回った。

 経験も味方にした。公式練習はバックフリップにクロスを加えたエアで臨んだが、第1エアの着地で柔らかい雪に板を取られて転倒。本番は板のクロスをなくしたバックレイアウトに切り替えた。

 第1エアの着地でバランスを崩す選手が続出する中、練習でつかんでいた不安定な柔らかい雪を避ける着地ポイントを選び、「世界屈指の難コース」を攻略した。